PL学園のOB会による定例会議が新会長の桑田真澄氏のもと行われた内容が話題です。
桑田真澄氏の話では、復部の話をPL教団サイドと進めているそうです。
腹部となれば、桑田真澄氏が監督を務めるなどの期待も膨らみますね。
ですが、廃部になった経緯を思い出すと、越えるべき問題が沢山ありそうです。
野球部廃部の内容について、改善されるべき要点など改めて書いてみたいと思います。
PL学園野球部は地獄だった?寮生活と練習について
PLのOBでもあり、良くも悪くも強烈なタレント性をお持ちの清原和博氏も、プロ野球コーチに就任するなど、現役復帰が話題にもなりました。
そんな番長的存在だった清原氏もPL野球部時代は”暴力”を受けていたようです。
「PL学園といえば伝統ですから、暴力は」
出典PL学園野球部「暴力は伝統」だった 番長・清原「1年生のときからアザだらけ」 – ライブドアニュース
後に、後輩ができれば自ずと先輩になる訳で、伝統というからには自分も後輩に行ったと言うことでしょうね。
清原和博氏本人も”1年生から体中アザだらけでした。”と言っています。
PL学園の野球部は全寮制だったのも有名でした。
そんな、寮での生活風景もおかしい事がまかり通っていたようです。
その一つが「付け人」制度。
「付け人」って、どこかで聞いた事があったけど…。そう、大相撲です。
角界も同じ暴力問題で世間を騒がせましたよね。
結局は”暴力”へ繋がる悪しきしきたりなのでしょう。
”「付き人」制度”
1年生は必ず先輩の付き人となり、食事、洗濯等の身の周りの世話をすべて行わなければいけない。
洗濯もユニフォームは真っ白に洗うのが原則なので洗濯機の後に洗濯板にこすりつけて洗わなければ泥は落ちない。
そして野球道具やボールの整備、先輩のグラブやスパイクの整備、風呂の掃除、
夜間練習の打撃投手や練習の手伝い、後片付け等々で、寝る時間は毎日早くて0時頃。段取りが悪い者は日が明ける頃になってしまう。
引用:PL学園野球部と私の在籍していた野球部 : 梅造イズム(東京ヤクルトスワローズブログ)
強くなるためには、精神面から鍛える。
学校生活とは思えないような習慣だったのでしょうね。
練習内容などについても酷かったようです。
PL学園野球部OBの”マエケン”こと前田健太氏が言ったコメント(現在はネットから削除されている)が凄かったので、引用します。
思い出をたどれば、話は尽きない。
1年生の時は、授業が終われば2キロ離れた球場まで、制服姿で全力ダッシュ。
5分…いや、1分でも時間が貴重で、ホームルームを早く終わらせるために、
教室の時計を早めていたという。それも全クラス、等しく合わせる徹底ぶり。
1年夏から、ベンチ入りしたスター選手といえど、下積み時代は平等で、厳しい。
「野球も大事ですけど、変な知恵ばかり付きました。もう、生きるのに必死で」。
朝5時にセットされた目覚ましは、秒針の音で鳴る前に気づいたという。
当然、練習も過酷。
「特に冬の合宿は地獄」だった。
朝5時から練習で、終わるのは夜11時。
ランニングは1日に25キロ。
ただ走るだけじゃない。
100メートル、400メートル、3200メートル。
常に、タイム設定がある。
設定タイムをオーバーすれば、本数には加算されなかった。
「遅いヤツがいたら、背中を押しながら走っていました」。
勝たなければならない重圧を、日本一と言われた練習量で拭い去ってきた。
常勝PL-。こうして「伝統」は脈々と受け継がれてきた。
http://news.goo.ne.jp/article/dailysports/sports/20150817044.html(現在は削除されています)
PL学園野球部の廃部の資料にもなりそうな内容です。(削除されていますし…。)
普通の学校、高校での生活からは想像もつかない程の厳しさ。
これって、会社で言うハラスメントの域ではないですね。酷いひどすぎる。
根性論を口に良くする人たちがやってきた悪しき伝統です。
自主的であればまだしも、後輩に指導するべき内容としては問題大ありの内容です。
PL学園野球部の先輩後輩、上下関係についてOB達も
PL野球部での先輩後輩、上下関係について、解りやすいコラムがありました。
清原和博氏も前田健太と同じ様な内容を口にしていました。
それほどまでに”伝統化”していた内容なんでしょう。
清原氏の母校PL学園には、かつて研志寮という野球部だけの寮があった。3年から1年まで同部屋で、下級生は「部屋子」「付き人」と呼ばれて、3年生の身の回りの世話をする。洗濯はもちろん、夜間の自主練習を手伝う、夜食のチャーハンを作る(PLチャーハンといってサラダ油の代わりにマヨネーズを使う。コクがあり美味い)。朝食も前夜のうちから先輩に卵の調理方法を聞いて、目玉焼きかスクランブルエッグを作らねばならない。1年生は生卵のまま食べるのがルールで、2年生は自分で調理してもよい。
PLからプロ野球に進んだある選手は「PL時代はいつもうつ伏せに寝てた」という。先輩の練習に付き合ってヘトヘトになって就寝するので、目覚まし時計を普通にかけても起きられない。またベルの音で先輩を起こしては鳴らない。それでうつ伏せになって目覚まし時計を抱えて眠り、ベルが鳴る直前の振動で起床するのだ。
「うつ伏せが癖になってしまって、仰向けで寝られるようになったのはプロに入って何年かしてからですよ」
しかし他人から見れば理不尽の極みのような上下関係・軍隊生活を、この選手は懐かしそうに語るのだ。
「深夜の練習で先輩のトスバッティング手伝ったあと、『風呂入ろうや』と誘って貰えるのが嬉しかった。お風呂につかって野球の話とかいろいろしたりしてね。苦しさがあるから、甲子園で『仲良しこよしの学校に負けてられるか』という気持ちにもなれたんですよ」
清原氏もコラムで「厳しい環境に身を置いてこそ、自然と技術も伸びてくる」と語っている。
あとから振り返って、理不尽な体験が自分を成長させてくれたと感じる人は多い。私もそのひとりだし、清原氏のコラムに賛意を示す人が多いのもその現れだ。しかし高校野球の世界では、PLの研志寮的な世界は「神話」として語り継がれはしても、復活することはないだろう。
引用元;https://www.news-postseven.com/archives/20130726_202211.html
PL学園ほどの常勝校であれば、OB達も異常な事態を理解できない程に毒されていたのでしょう。
ここでも「付き人」制度の話が出てきています。
腹部は本当に可能か心配になってきました。
桑田真澄氏もこの経験をしてきた当事者だけに、監督就任をされるのであれば、絶対に阻止しなければいけない内容だと思います。
まとめ
何処の高校でも、先輩後輩の関係はありますし、学年があるからには上下関係も必ずあります。
しかし、奴隷の様な扱いや付き人、部屋子などの風習は高校生には必要ありません。
いじめなどの陰湿な物と違うといっても、やっている事は同じ。
常習化すれば、それが原因で心の病になる生徒もいるわけです。
伝統があるだけにそのプレッシャーから出来上がった悪しき伝統。
新たに腹部するからには、この点をもう一度良く考え、対策を講じて欲しいものです。
この度は、最後までご覧頂き誠に誠に有難うございました。
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