お魚の銀ムツ(メロ)は妊娠中避けるべき?食事の知恵をプロが伝授!

食品と健康
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「銀ムツ」という魚を皆さんはご存じでしょうか。正式名称は「マジェランアイナメ」、かつては安くておいしい白身魚としてスーパーなどで人気だったお魚です。今では余り見かけなくなった様な気がします。

さて、その銀ムツですが、数十年前、私が妻と結婚後、初の子供を妻が身ごもった際、妻が好きだった銀ムツの煮つけを食べさせようと購入。後日、その話を実家で話題にしたところ、祖母が「銀ムツは妊娠中、食べさせない方が良いよ」と言っていました。

食のプロでもある栄養士として、少し気になったので調べてみました。

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レシピは煮つけ照り焼きカマ焼き西京焼きなどがオススメ

銀ムツは主に煮つけにすることが多いですね。

その他のレシピとしては「照り焼き」「カマ焼き」「西京焼き」などがあります。

『照り焼き』

醤油を基本にした甘みのあるタレを食材に塗りながら焼く調理法。タレの糖分により食材の表面がツヤを帯び、「照り」が出るのが名前の由来。

『カマ焼き』

カマはお魚のムナビレのあたりの事。運動量の多い部位の為、木目細かく、しまっていて脂がのっていてとてもおいしい部分。そこを焼く調理法。

大きな魚のエラ近くが、草刈などに使う鎌の形に似ている事から『カマ』と名がついた

『西京焼き』

西京みそ(京都で作られる甘い白みそ)にみりん・酒などを加えた漬け床に魚の切り身などを漬け込んで焼いた料理。魚以外にもお肉などでも用いる料理法。

うんちく的な内容ですが、2019年の現在、急速に魚食が普及する中国。

今や世界最大規模のメロ消費国となっているようです。

中国でも高級食材である北京ダックが一羽168元に対して、メロは一皿258元約4000円)とかなり高価

それでも来店する客は殆んどがメロを注文すると言うから驚きです。

また、米国でもメロの人気は高く、ワシントンのレストランでソテーが1皿50ドル(約5400)円程度で提供されているそうで、セレブの食材となっています。

お刺身が無いのは美味しくないから!脂が多すぎてダメ

銀ムツ(メロ)、80年代に1キロ300円ほどだった仕入れ価格は、2019年の今では4000円近くもする高級魚となってしまいました。

日本で流通するのは主にカマの部分で、それでも百貨店などのお惣菜で品ぞろえ的な目的で売っている物が主です。

お値段もそこそこするので、一般庶民の口にはあまり届かなくなっています。

一切れお安くても800円などしますし、これでも採算度外視の価格のようですよ。

メロはお刺身で食べたら美味しいのでは?そう思う方も多いと思います。

実は、銀ムツ(メロ)は脂が多い深海魚なので、お刺身にはあいません。

漁獲国のチリ、アルゼンチン、オーストラリア、フランス、イギリスなどでは生で仕入れる事が出来るので、現地ではお刺身にも出来るでしょうが、お勧めしません。

よく似た魚に日本でもアブラボウズというのがいますけど刺身で食べると下痢します。

 

さて、本題の妊娠中のお話へ戻しますが、

銀ムツには水銀が多く含まれる魚と言うことも有名です。その為、妊娠中の食事に気を遣うことで『なるべく避けるべき』との意味合いが強いのでしょう。

銀を含む魚にはマグロも比較的多いお魚ですので、注意をしても良いでしょうが、その事にあまりに過敏になる過ぎて、ストレスになる方が体には良くありません。

栄養学的に危険なレベルのお魚が市場に出る事はありませんので、余り気にし過ぎず、ストレスない程度にして、食事に気を付ければ良いと思います。

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食のプロの私は西京漬けをオススメします(まとめ)

 

ギフトなどでも銀ムツの西京漬けは、百貨店のデパ地下などで見かける漬け魚(ヅケギョ)の代名詞てき品物。

西京味噌自体にこだわりの味噌を使用したところが多く、脂ののった銀ムツとの相性も抜群です。

お魚本来の脂の甘みと西京味噌の味噌の甘味が絶妙にマッチ、焼き上げる事でその脂と味噌が絡み合い、照りも出て最高の逸品に仕上がります。

白いご飯に最高の一品。

さて、今夜は銀ムツの西京焼きで一杯いきますか!

この度は、最後までご覧いただきまして誠に有難うございました。

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