答えは『お酢』酢酸(サクサン)です。サクサンとは科学的な物質名のあらわし方でお酢の事を言います。お酢にも種類がいくつかありますね、米酢、穀物酢、すし酢、バルサミコ・・・。ここでいう酢は米酢、穀物酢、サクサンの純度が高いものを言います。
え、お酢でアニサキスって死んじゃうの?と思われたかもしれませんが、正式には完全に駆除出来るわけではありません。
弱らせること、嫌がらさせる事ができると言う事です。
アニサキスとは
そもそもアニサキスとは何ぞや?と思う方も多いと思いますが、アニサキスは回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫の事で、すべての種が魚介類に寄生する寄生虫です。
食中毒の原因になる寄生虫であり、最近の出来事では、あるお笑いタレントさんが居酒屋のお刺身を食べて気分が悪くなり、いっこうに治らないので病院で診てもらったら、おなかにアニサキスがうようよ!
なんて事がテレビとネットで話題になっていました。
私の卒論テーマは「食品の腐敗とアニサキスとの関係」!!
そもそもこのアニサキス。投稿者もこの寄生虫には以前からとても親近感を覚えてしまうのです。
何故なら、投稿者である私が今から二十数年前の大学時代、卒論を作成する際に「食品の腐敗とアニサキスとの関係」と言うテーマで、卒業論文の研究を4年生の1年間という期間で研究を行うことになったからなのです。
食中毒の原因、アニサキスに正露丸が効く?効能は?
サバや、その他アニサキスがいそうな弱った魚の内臓や身を用意し、その中から毎回検体であるアニサキスを取り出しアニサキスの餌である腐敗した魚の身を、ホモガナイザーと言う特殊な装置で、アニサキスが食べ易い状態にまですりつぶし、与えてあげるのです。
一旦、飼っているペットのように餌を与え続けることで元気になったアニサキスを数十匹採取。
シャーレという、理科の実験などで使うガラス製の蓋つきの硝子容器(丸く透明な皿のような形の容器)にその一旦元気にした実験体であるアニサキスを均等な数分け入れ、
毎日実験体にお酢や、お酒、生姜汁やレモン汁、塩水や重曹など家庭でも用意できる物質を加え、アニサキスの変化と生体を、特殊な光の透過率で観測する機械で毎日データ化し保存する。
その光のデータの変化を毎日見る事でアニサキスの弱り具合を検証していく・・・。
最近では、アニサキスに正露丸が効くとの情報もありますが、効果はいまいち。
やはり駆除までは出来ないようです。
アニサキスにはこの食品が効いた、料理法を公開!!
最終的にこれだけの作業をしておいて得られた結果は「アニサキスを弱らせる(結局は駆除は出来なかったです)事の出来た家庭にある物質は、お酢(サクサン)だった。
というわけです。
この膨大な1年間のデータと結果で、無事に卒論を完成させ、何とかストレートで大学を卒業できたのでした。
よくよく考えると、生魚とお酢と言えば、しめさば、お寿司といった日本食で昔から生魚を出来るだけ安全に食す為の技法として使われていた料理法の一つです、
おそまつ。
まとめ
ということで、アニサキスは弱った魚介類を好みます、なのでみなさんはスーパーのお刺身を買う際には、できるだけ新鮮なものを選ぶように心がけましょう。
新鮮なお刺身は、みずみずしくて色鮮やかなものが新鮮な証拠。しっかり自分の目で見極めて買うようにしましょう。
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